アクションパッドは内容物にAKTON®ドライポリマーという液体成分を一切含まない超柔軟性特殊素材を使用。床ずれ防止に効果的な、柔軟性・伸長性・復元性・耐熱性・耐薬品性・耐久性などの機能を有しています。
アクションパッド(厚さ2.2cm)を硬いテーブルの上に置いて、膝で全体重をかけたとしても、膝が硬いところまで行き着くことがありません。アクションパッドの底づきの限界は600kgと驚異的に高く、象が片足で踏みつけても耐え得ます。底づきは、それ以上圧力分散できないという限界を示し、簡単に底づきするようでは十分な圧力分散ができません。“柔らかいのに底づきしない”そんな不思議なアクションパッドは、いつも体を優しく支えます。
ゲルやシリコン系の商品の中には、押し込んだ時に材質そのものが硬くなってしまうものがあります。これでは体重がかかった時に底づきと同じような状態になってしまい、十分な圧力分散ができません。アクションパッドの柔軟性は、どんなに押し込んでも損なわれることがなく、いつも体を柔らかく支えます。
体重をかけた時の押し返す力は圧力ですので、床ずれの原因になってしまいます。エアーマット(空気圧)やウォーターマット(水圧)など押し返す力の強いタイプの商品は、その力を十分にコントロールする機能が必要ですが、押し返す力がほとんどないアクションパッドは、使われる方に圧迫感を感じさせず、いつも体を快適に支えます。
エアーマットや低反発ウレタンフォームなどは、優れた実績があり多くの床ずれ防止用具として貢献してきました。しかし、そのクッション性は体動能力の妨げや、「ふわふわして落ち着かない」という不快感の原因となることもあります。また安定性を要求される手術中や絶対安静患者では使用できません。圧力分散能力と自立とのバランスを重視するアクションパッドは、余分なクッション性をもたず、ご使用者の体動やリハビリ運動、介護の妨げになることがない安定性で、床ずれを防止しつつ自立を支援します。
試験所テストで25年間材質変化しないことが確認された抜群の耐久性を誇ります。万が一フィルムが破損しても、ゲルタイプ(コンニャクマット)のようにオイルや中身が流れ出たり型崩れすることがありません。また、1トンの重さを1ヶ月間かけ続けても、それを外すと5秒以内で元の形状に戻るという驚きの復元性がありますので、長期間お使い頂いても人の形に凹んでしまうことがありません。さらに電気代やメンテナンス費が不要なので、とても経済的です。
ただし、直射日光(紫外線)を長時間受けると材質変化を起こします。
石鹸での丸洗いや、エタノールなど一般的な消毒液がすべて使えます。また、耐熱性がマイナス30℃から100℃まで保証されていますので、熱湯消毒や丸洗いも可能です。しかも失禁などによる臭いの付着もなく、表面処理をするだけで衛生的に使えます。
ただし、薬液等に長時間浸け置きすると、フィルムがふやける場合があります。
アクションパッドは機械ではありませんので電源を必要としません。そのため、モーター音は一切なく故障も起こりません。
停電によってエアーマットが使えなくなった被災地などでも、相当数のアクションパッドが活用され、現在でも現役で活躍しています。
アクションパッドは、エアーマットやスポンジタイプと比較すると体圧を分散させる機能に優れていることが判ります。ここで紹介しているのは、その実験結果です。
スポンジと比較した結果、優れた復元力を発揮しました。また、体位交換などにおける荷重の変化には、ひずみ率、応用荷重比率の高さで対応。不均衡な圧力配分による圧迫を防ぐ効果が実証されています。さらに、圧力分散比率の測定では、荷重を極限まで分散させ圧力を一点に集中させない優位性が明らかになりました。
全てのデータが示すように、アクションパッドは体圧を極限まで分散させることで、床ずれの防止に優れた力を発揮します。
アクションパッドは、熱のこもらない性質をもっています。通常の使用においては、パッド自体の温度が体温以上に上がることがなく発汗による蒸れを防ぎます。グラフ3は、介護用品と接する温度を示したものです。スポンジや空気タイプのものは皮膚温が上がりすぎ、蒸れの原因となりかねません。ウォーターベッドでは、逆に皮膚温が下がりすぎ不快感を与える原因になっています。アクションパッドは皮膚温を適温のまま一定に保つので、いつも快適です。
グラフ1~3のデータは、すべてアメリカの公的機関による試験により得られたものです。
福祉の先進国アメリカで開発されたアクションパッドは、福祉研究の権威である「ニューヨーク州立リハビリ研究病院」がエアーマットやゲルタイプ、スポンジマットなど24種類の床ずれ防止用具について、様々な科学テスト、臨床テストを行った結果、総合で最高得点を取得しました。
現在、アクションパッドは、アクショングループ企業を通じて、世界67カ国に供給され、病院の手術室や病棟、あるいは自宅での床ずれ防止用具として世界中で愛用されています。
床ずれ防止用具の優劣を判定する一つの手段として、圧力測定器による試験があります。しかし、測定器や研究機関が変われば全く違う結果が出てしまうことがあるばかりか、自社製品にとって都合の良いデータだけを掲載するということもあり得ます。
私たちは、アクションパッドを最も公平かつ客観的に評価できる方法がないか考えた結果、それは現場での臨床データであると確信しました。そこで95年から病院での臨床テストやご使用現場でのデータ収集を続け、現在までに国内だけでも8,000件以上(2020年11月現在)の臨床データが収集されています。
圧力分散はもちろん、安定感や蒸れ対策、お手入れのしやすさなど、現場で要求される様々な項目が含まれていますが、アクションパッドは総合で80%以上のケースで優れた評価を受けています。
このデータは、大学病院や老健施設をはじめ、その他の医療機関での8,000件以上の臨床試験結果と、ご購入頂きましたお客様のアンケートを集計したものです。