福祉の先進国アメリカからやってきた「アクションパッド」は、世界各国で50年以上の販売実績を持つ他に類を見ない素材のパッドです。
福祉研究の権威「ニューヨーク州立リハビリ研究病院」が、エアーマット・ゲルタイプ・スポンジタイプなど従来の人気タイプを含めた24種類の介護用品についてさまざまな科学テスト・臨床テストを行った結果、最も高い得点を取得。アメリカでは、ベッドでの床ずれ防止、手術台での圧迫障害防止に最も効果のあるマットとして評価されています。
国内でも95年から現在までに、8,000件以上の臨床データやご購入アンケートが収集されていますが、常時80%以上のケースで床ずれ防止に優れた評価を受けており、日本中の大学病院、総合病院、老健施設などの手術室や病棟で導入されています。
「アクションパッド」は、使う人の側に立って圧力対策や蒸れ対策を徹底的に検証してつくりあげた最先端のパッドです。AKTON®ドライポリマーという他に類のない優れた素材を使い、快適性、耐久性、手軽さをパック。テクノロジーとヒューマニティーをひとつにした新しい提案を、福祉医療の現場にお届けします。
床ずれ防止用具で代表的なものはエアーマットや低反発ウレタンですが、これらの商品に共通するのは「沈み込む」ということです。欧米各国では、これら床ずれ防止用具の安易な使用に対して、かなり以前から警鐘を鳴らしています。体全体や起き上がる時の支えとなる手や肘が沈み込むので、とても動き難くなってしまうからです。すると、体を動かす意欲が衰えたり筋肉が萎縮することで、ベッド上で少しでも体を動かすことができた半寝たきりから全く動くことができない完全寝たきりに移行してしまうことがあるのです。
しかも、体が不自然に曲がることで腰痛の原因になったり、体位交換や車椅子への移乗、リハビリ運動がとても困難になってしまうこともあります。これからの床ずれ防止は、体動能力が少しでも残っている方にとって、自立を妨げることがない床ずれ防止用具を選ばなければならないとされています。
長時間の手術に伴う圧迫壊死や神経障害は、患者だけでなく医師や看護師などの医療従事者にとっても重大な問題です。一口に手術と言っても、2~3時間の手術もあれば10数時間以上の手術もあります。また、実際の手術時間は2~3時間としても、術後に麻酔から覚醒し、自力で体位交換ができるようになるまでには5~6時間を要する場合も多く、軽症のものも含めると手術に伴う圧迫障害はまず起こると言っても過言ではありません。通常は、健康な人でも2時間に1回の体位交換が必要とされており、睡眠中でも無意識のうちに体を動かし圧迫障害に対し自己防衛しますが、麻酔の効いている手術中はそれすら行うことができず、患者にとって最も苛酷な環境と言えます。もちろん医師、看護師、介護者ともにこの問題解決に向けて全力で取り組んでいることは言うまでもありませんが、なかなか十分な効果の出ていないのが実状ではないでしょうか。
寝たきりの患者にとって、床ずれは最も大きな脅威です。床ずれの原因として、まず第一に挙げられるのは圧力です。皮膚が圧迫を受けると血液の循環不良を起こします。血液循環不良が一定時間を超えると壊死に至ってしまいます。この一定時間とは通常2時間とされていますが、湿度や外傷などの他要因に問題がある場合は、2時間以内でも非常に危険な状態であると言えます。しかし、病院や老健施設、自宅などで少なくとも2時間に1回の体位交換ができるというケースはごく稀です。誰もが家族のため、患者のため、愛する人のために心から尽くしますが、1日も欠かさず付きっきりでの看病というのは金銭面や環境面、介護者の体力等どれをとっても並大抵のことではありません。ところが、現在でも「床ずれ発生は愛情不足」という考えが、無責任な外部者ばかりか自分自身の中にも存在し、介護者を精神的に苦しめることが少なくありません。
「車椅子に乗っている人の方が、元気なので床ずれができにくい」という認識をされている方が多く、床ずれ防止用具を使っていなかったり、圧力分散能力の低い床ずれ防止用具を使っているケースが多いですが、本当にそうでしょうか?実際には、お尻にかなりの体重が集中しますので、座っている状態の方が床ずれのできる危険性は高くなってしまいます。車椅子で床ずれができたり座り心地が悪いと車椅子に乗りたがらなくなり、それが寝たきりの原因となってしまうこともあります。車椅子上で自由に体を動かせる方でなければ、十分な圧力分散能力をもった床ずれ防止用具を使用する方が良いでしょう。
これからの床ずれ防止用具は、ただ圧力を分散するだけでなく、使う人の体動能力や介護する方の負担なども十分に考慮したものでなくてはいけません。
大切な人の残存能力と介護する方の負担を十分に考えて開発されたアクションパッドは、圧力分散や蒸れ、ズレの対策などの基本機能に加えて、抜群の安定性を兼ね備えています。
その安定性は、ベッドでご使用の方には体動能力やリハビリを妨げず、介護する方の体位交換や車椅子への移乗などの負担を軽くすることで自立を支援します。
車椅子でご使用の方には、お尻にかかる圧力を分散することはもちろん、凸凹道でのショックを吸収し、不安感・不快感を取り除き、快適な座り心地をご提供することで自立を支援します。
床ずれが起きる原因や正しい防止方法を知らなければ、効果的な床ずれ防止は出来ません。
ではその床ずれとは、何なのでしょうか。要因は複雑に絡みあっていますが、最も直接的な原因となるのは圧力です。皮膚が圧力を受けることで血液の流れが悪くなり、一定時間を超えると壊死に至ってしまいます。この一定期間とは通常2時間とされていますが、他にも問題があれば2時間未満でも非常に危険な状態になるかもしれません。
床ずれは、進行すると骨まで達することも珍しくなく、患者にとっての肉体的、精神的なダメージは相当なものです。
床ずれ防止用具の主な役目は、床ずれのできる2大要因である圧力とずれの分散です。それによって通常2時間に1回必要とされる体位交換の回数を減らすことと、患者の圧力からくる痛みや不快感を軽減することを目指します。
大切なことは、その方の身体の状態に合った床ずれ防止用具を選ぶことで、時間がかかっても自力で寝返りや、足を動かしたりできるような場合は、床ずれ防止用具はできるだけ必要最小限の大きさのものが良いとされています。
早くから全身用の床ずれ防止用具を使用すると、寝心地が良くなかったり、痛みが少なくなったりし、起きたり動いたりしなくなることがあります。また、厚みやクッション性が高いマットを使うことで、体が埋もれてしまって動きにくくなることもあります。その状態が長く続くと、体力や筋肉が衰えてしまい半寝たきり状態から 完全な寝たきり状態になってしまうケースが非常に多いのです。
床ずれ防止用具を硬いテーブルなどの上に置いて、手のひらやコブシで押し込んだ時に、下の硬い部分まで行き着いてしまうことを底づきと言います。これは、これ以上圧力分散できないという限界を示しており、簡単に底づきしてしまう床ずれ防止用具は要注意です。
床ずれ防止用具を上から押し込んだ時に、押し返す力が強いと、それが逆に圧力となり、床ずれの原因になります。空気を入れすぎたエアーマットや一般のウォーターベッドは短時間であれば快適ですが、長時間の使用では床ずれの発生率が高いと言われるのはこのためです。
健康な人が床ずれ防止用具を選ぶと、クッション性の高いものを選びがちですが、必要以上に沈み込むと「ハンモック現象」が起こり、体の両サイドや肩などの突出した部分に圧力が集中するばかりか、周囲の皮膚が引っ張られてしまい、床ずれの危険性が高くなります。